大地の脈動と狂った企て

石田 遼

株式会社NEWLOCAL 代表取締役

大地の脈動 ー鹿児島に降り立つたびに覚える感覚だ。
桜島を眺めながら飛行機を降りると、足元から
どっ、どっ、とエネルギーが突き上げてくる。
そうして自分の心拍数も上がり薩摩会議に臨む。

奇才の奇祭 ー誰かが薩摩会議をこう表した。
言い得て妙だ。
150年後に遺すものを語るため日本中から500人が3日間鹿児島に集う。
さらにそこから10を超えるフィールドワークに散る。
屋久島、奄美、甑島まで。
こんなことを企てるなんて、正気なわけがない。

200人 ー 明治維新で歴史に名を残した志士の数だ。
主要人物の多くは鹿児島の加冶屋町にいた。
西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎。
司馬遼太郎は
「いわば、明治維新から日露戦争までを、一町内でやったようなものである」といった。
社会が変わる時、数百名の起点があれば十分だ。
変革はいつも辺境のホットスポットで生まれる。

野崎恭平 ー 薩摩会議という狂った企ての首謀者だ。
話してみると、意外なほど穏やかで圧がない。
むしろ包み込まれる感覚になる。
だが、500人を3日間狂わせる危険な男である。
今まで会ったどのリーダーとも似ていない。
変革者とは案外こういうヤツなのかも知れない。

恭平がなんか面白そうだから ー 薩摩会議の登壇者は参加の理由を大体こう答える。
そんな男が、今度はSOILという企てをしているらしい。
Satsuma Open Innovation Lab、薩摩会議を起点としたwebメディア。
きっとこれは、薩摩会議の熱狂を500人・3日間を超えて伝えるものだろう。
もしかして、日本中を狂わせるつもりなのか?
やはり恐ろしい男だ。

ふん、SELF (自己) の次は SOIL (大地) と来たか。
まあ、今回も乗ってみるか。
なんか面白そうだから。
どっ、どっ、足元から何やら音が聞こえてくる。